春が来て暖かくなると、汗をかく量も増えて、布団の中はダニが好きな高温多湿になります。暖かくなり、夏になる前に、布団の中のダニ・ダニのフン・ダニの死骸を減らしてアレルゲン量がを減らす事が大切です。
下記の表とグラフは、名古屋市に寄せられたアレルギー相談のうち、調査を希望した家庭(555件)に対して7年間にわたって行った調査結果から許可を頂き、転載したデータです。
採塵場所 | 平均値 |
Der1量(μg/g) | |
カーペット | 5.56 |
畳 | 2.59 |
フローリング等 | 0.89 |
掛布団 | 3.44 |
掛布団(羽毛) | 1.12 |
敷布団 | 4.17 |
敷パット・ベッドパット | 4.35 |
敷マット | 3.72 |
スプリングマット | 8.79 |
毛布 | 4.05 |
枕 | 1.74 |
クッション | 4.29 |
ソファー・イス(布製) | 5.98 |
ぬいぐるみ | 9.12 |
左の表は、採塵場所における細塵1gあたりのDer1量の平均値をみたものです。
結果を見ると、布団の中では敷布団・ベッドパットにDer1(ヤケヒョウダニのフン由来アレルゲンとコナヒョウダニのフン由来アレルゲン量の合計)が多い結果が出ています。また、スプリングマットは、敷布団の倍以上にDer1量が多く、且つ洗えない商品ですので、使用する場合は注意が必要です。
ダニはすぐに繁殖してたくさんのフンをします。丸洗いしなければ、中わたにも蓄積していきます。ダニのフンは水溶性の汚れですから、丸ごと水洗いでしっかり取り除く事が、ダニアレルギー対策では大切です。
下着を毎日とりかえて洗濯するように、布団を定期的に丸洗いしましょう。
左のグラフは1平方メートルあたりのダニ数の月別の変化をみたものです。
掛布団や敷き布団は春から秋にかけてダニの数が冬に比べて多くなります。夏になる前に、布団の“中わた”の汚れを除去しましょう。
最近は住宅環境がよくなり、家の中の気密性や保温性が高くなりました。今では、ダニは油断していると、年中増えやすいと言ってもいいでしょう。
厚生労働省でも、「布団及び枕にあっては、六ヵ月に一回以上その汚れ等を除去するために丸洗いを行うことが望ましい」という対応を打ち出しています